ひきだし

ものを手に入れる言いかたが、六つあること

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 抜く・採る・拾う・買う・もらう・湧く、の六つが使い分けられている 確認済(第467話
  • 採ると言いかけて、拾うと言い直す回がある 確認済(第966話
  • 六つの線がどこで引かれているかは、説明されていない 未確定
  • 湧いたものだけ、渡す相手がいない 確認済(第473話

この記事で、まだわかっていないこと 3

この世界では、ものが手に入る道がいくつもある。 こちらで拾えた言いかたが六つあった。 六つで全部だとは言えない。 以下はどれも、回を名指しできるものだけを並べている。

拾えた六つ

抜く。 草むしりの仕事。道具を持って出かけ、抜いて、袋を受け取る。 確認済(第112話

採る。 かごを持って出かけ、集めて帰る。夜に出る回もある。 確認済(第467話

拾う。 落ちているものを取る。札に拾という字が入った場所もある。 確認済(第523話

買う。 店で頼み、払い、受け取る。 確認済(第463話

もらう。 渡される。参加賞、土産、手づくりのもの。 確認済(第616話

湧く。 地面から出ている。誰も用意していない。 確認済(第473話

使い分けられている

六つは、ただの言いかえではない。作中で言い分けられている。

いちばんはっきりしているのが、落ち葉を取る回だ。 採ると言いかけて、拾うと言い直す。 確認済(第966話 言い直すということは、その二つが別のものとして意識されているということになる。

草むしりと採取が、同じ札の並びに一緒に出てくる回もある。 確認済(第467話 並べて書かれるなら、別の仕事だ。

線がどこにあるのか、分からない

分け合っているのに、分けかたが説明されていない。

  • 抜くのと採るのは、どちらも生えているものが相手に見える
  • 採るのと拾うのは、落ちているかどうかで分かれそうだが、示されていない
  • 拾うのと湧くのは、どちらも渡す相手がいない

仕事になるかどうかで分かれるという読みもできる。 ファン考察 抜くと採るは札に並び、報酬になる。拾うは、そうでない回が多い。

ただ、その読みには合わないところがある。 採ったものを自分たちで食べている回がある。 確認済(第1139話 報酬になっていないのに、採ると呼ばれている。

湧くだけが、外れている

六つのうち、湧くだけが人の行いではない。 ほかの五つには、する者がいる。湧くには、いない。

そのぶん、渡す相手もいない。 払う場面も、礼を言う場面も出てこない。

ここで問いが立つ。誰のものでもないものを持ち帰ることは、 この世界でどう扱われているのか。

とがめられる場面は無い。ただ、運ぶのに苦労する回はある。 確認済(第887話 大きすぎて引きずられていく。手に入れることの難しさが、 持ち主の有無ではなく大きさのほうにある。

別の見かた(ここから飛躍する)

六つの言いかたは、どこから来たかではなく、どう関わったかを表している。 そう読むこともできる。

抜くのは、その場から減らす関わり。 採るのは、その場から持ってくる関わり。 拾うのは、落ちているものと出会う関わり。 買うのは、相手と交わす関わり。 もらうのは、相手から受ける関わり。 湧くのは、関わらずに手に入ること。

並べると、湧くだけが関わりを持たない。 この世界でいちばん説明されていないものが、いちばん関わりの薄いものだ、 ということになる。

これは飛躍だ。 拾えた言いかたが六つなのは、 日本語にもともと六つあるからかもしれない。 作品が分けているのではなく、自然にそう書かれているだけとも読める。

それでも、言い直す回があるという一点は残る。 言い直すのは、区別しているときだけだ。

食べ物が手に入る、六つの道

この作品では、食べることが暮らしの中心にある。 その食べ物が手に入る道が、六つある。

六つのうち五つには相手がいて、一つにはいない。 いない一つだけが、名前を持ち、章の題にもなり、 そして仕組みが説明されていない。

まだわかっていないこと

  • 六つの言いかたの線が、どこで引かれているのか 掘っていない
  • 湧いたものを持ち帰ることが、どう扱われているのか 掘っていない
  • 拾ってよい場所と、そうでない場所があるのかどうか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。