役の名前は、どんなときに付くのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
名前がつくのは、その日かぎりの役だけだ
- 長く続く役には、呼び名が無い
- 続いているものほど、名前を持たない
- この世界の役は、着てから脱ぐものに近い
- かぶりものと同じで、次の回に残らない
役に名前がつく回を集めると、場所がかたよる。
島のカレー作りでは、二つの役の名がこまの中に書かれる。 事実(第744話) 催しでは、出し物に番号がふられる。 事実(第854話) 舞台の回では、台本に役の名が書かれている。 事実(第870話)
ふだんの仕事は、どうなっているか
分担は、その場で決まっているように見える。 誰が前に出るかは決まっているのに、名前がついていない。
名前がつく場面の共通点
| 場面 | 名前がつくもの |
|---|---|
| 島のカレー作り | 料理隊長、味見隊長 |
| 催しの出し物 | 番号、グループ名 |
| 舞台 | 台本の役 |
考察/ここまでで言えること
名前がつくのは、その日かぎりの役だけだ。
どれも、その日かぎりのものになっている。長く続く役ではない。
そして、ふだんの仕事には役の名が出てこない。 草むしりも討伐も、みんな同じことをする。
つまり、続いているものほど、名前を持たない。
なぜ一時のものにだけ名がつくのか
A・一時のものだから、名前が要る。 ずっとやっていることには、名前が要らない。 はじめてやることには、誰が何をするかを決める必要が出てくる。
B・催しが、名前をつける場だから。 札を作り、番号をふり、申し込みを受ける。 催しそのものが、名づけの装置になっている。
C・ふだんの役が、そもそも固定されていない。 名前をつけられるほど決まっていない。
考察/もう少し先まで読むと
前に出るのはいつも同じ側だ。それでも、その役に呼び名は無い。
討伐で向かうのは、六年ぶん同じ側だ。 分担は決まっているのに、名前がついていない。
これは、この世界の名前の付きかたと逆になる ── 店にも、催しにも、食べ物にも、すぐ名前が付く。 いちばん決まっているものにだけ、付いていない。
そう読むと、名前は決まっていることを示すために付いているのではない。 その場で呼び分ける必要ができたときにだけ付いている。 決まっているものは、呼び分けなくても通じる。
名前がついたあと
役の名は、終わると消える。
考察/いちばん先まで読むと
この世界の役は、着てから脱ぐものに近い。
役の名は、終わると消える。 隊長と呼ばれた者が、次の回でも隊長でいることはない。番号も、その日だけだ。
かぶりものと同じで、次の回には持ち越されない。
だから、役の名からキャラの素性は引けない。 隊長になったからといって、料理が上手いとはかぎらない。 順位が上でも、次の回で扱いが変わらない。
名前は、その場の並びを決めるためだけに置かれている。 そして、この世界で持ち越されないものの一覧に、役の名も入ることになる ── 器も、道具も、涙も、役も。
この読みの、弱いところ
その日かぎりの役にだけ付く、と言うには、 役の名の出る回を拾いきったことが要る。引いているのは三つになる。
前に出るのが同じ側だ、という線も、数えた上で言ってはいない。
まだわかっていないこと
- ふだんの仕事に役割の区別があるのか。前に出る者は決まっているのに、呼び名が無い。討伐の回を並べて、動く者が同じかを数えれば、区別の有無は出る
数えた 討伐の相手は書きとめないので、討伐の回を書きとめの側から絞れない。動く者が同じかどうかは、その回を先に決めないと出ない
- 役を決めているのが誰なのか。仕事の札は気がつくと置かれている。記録のある回に誰が映っているかを引けば、置いた側だけは分かる 事実(第37話)
札を掛けているのは労働の幕の下の鎧さん。置いた側だけは画面に出る
絵を開いた 事実(第37話) 置いた側は分かった。第37話で、労働と書かれた幕の下の鎧さんが、札を手に持って掛けている。決めた者は、それでも出てこない
- 同じ役がもう一度出ないのは、決まりなのか、そのつど作られているのか。役の名は毎回ちがう形で出てくる
絵を開いた 事実(第854話) 役の名が出る回を開いた。二度出るものは見つからなかった。第744話は、料理隊長、味見隊長、の字がこまの中に書かれる。第854話は椅子に番号つきの札で、バック転が二十番、モノマネが二十一番、手品が二十二番、人形劇が八番。第870話は台本の表紙に、ガイコツ、と役名が書いてある。どれも一度きりで、次の催しには別の名前が並ぶ
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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