考察 / まだわかっていないこと
同じ音がくり返し出てくるのは、何のためなのか
同じ音がくり返される回が、たくさんあります。3文に「くりかえし」と書いた回だけでも46あります。声のくりかえし、機械の音のくりかえし、動きのくりかえし。
くり返すことが、この作品の調子そのものになっています。 言葉になっていない声も、くり返されることでまとまりを持ちます。
いっぽうで、くり返しは別のことも表します。同じ日が続くこと、同じ仕事が続くこと。 時間の軸に触れる言い回しが出る回もあり、そこでは「くり返している」ことが不安の形で出てきます。
問いはこう置けます。音のくり返しと、暮らしのくり返しは、つながっているのか。 同じ作りが、楽しさにも不安にも使われている。どちらとも読める形で置かれているのが、この作品の音の使いかたです。
この問いが立つ回
触れているが、絵で確かめていない回
3文(各話の下に置いている短い言葉)を引いて見つけた回です。 絵を開いて確かめてはいないので、確かめた回とは分けて置いています。
この問いの方針
ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。