考察 / まだわかっていないこと
ハチワレが洞穴で暮らしているのは、選んだことなのか
岩のあいだに入口のある住まいが、早い時期から出てきます。外の暗さがそのまま入ってくる作りで、戸があるようには描かれていません。
そこに住むことになった経緯が描かれていません。 ほかに選べたのか、選べなかったのか。家を探す場面も、引っ越す場面も出てきていません。
巷では、暮らしの余裕と結びつける読みが多く語られています。仕事の報酬を受け取ったあとすぐ使う場面がある、というのが根拠に挙げられます。いっぽう、住まいそのものを気に入っているという読みもあります。こちらは、そこから見えるものについて話す場面が根拠にされます。
どちらの読みも、住まいの選びかたが描かれた回を持っていません。 住んでいるという事実だけがあって、その手前が抜けています。ほかの住人の家についても同じです。
見つかるところまでは描かれています(2026-09-20 に絵を開いて確かめました)。第190話で、ハチワレが草むらの赤いものを踏んで「なんか押せちゃった スイッチ」と言い、「ガガガ」という音とともに岩に入口が開きます。さがして見つけたのではなく、たまたま押して開いています。 第203話では中へ入っていきますが、話題になるのは連れている小さなものが「擬態型」かどうかで、住まいの話ではありません。
開いた穴が、いつ住まいになったのか。 そこをつなぐ回が、いまのところ見あたりません。
触れているが、絵で確かめていない回
3文(各話の下に置いている短い言葉)を引いて見つけた回です。 絵を開いて確かめてはいないので、確かめた回とは分けて置いています。
この問いの方針
ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。