考察 / まだわかっていないこと
ちいかわとうさぎが文で話さないことに、なぜ誰も触れないのか
三人が横に並ぶ回では、文で話すのはたいていハチワレです。ちいかわは「う〜…ん」「エ〜…」のような一音か二音、うさぎは「ウラ」「ヤハ」しか出しません。昼に何を食べるか決める回では、この三つのふきだしがそのまま横に並びます。
そこに誰も触れません。 聞き返す者も、代わりに言葉を足す者も、言えないことを気づかう者も出てきません。話はそのまま次のこまへ進みます。
いちばん近いのは、声の大きさに触れる場面です。早い回でハチワレが「声でかっ」と言い、五年あとの回では鎧さんが「口数ッ」と言います。どちらも出ている声の量についての言葉で、文になっていないことを指してはいません。
話せるかどうかは、別の問いとして置いてあります。ここで残るのは、この世界では、それが話題にならないということのほうです。説明されていないのではなく、作中で問いとして立っていません。
巷では、話せない理由のほうがよく語られます。ただ、どの読みも、まわりが気にしていないところまでは届いていません。
この問いが立つ回
この問いの方針
ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。