考察 / まだわかっていないこと
考察を書くことは、作品を閉じることにならないか
説を立て、根拠を並べ、いちばんよく合うものを選ぶ。考察の形は、たいていこうなっています。 選んだ時点で、ほかの読みが弱くなります。
弱くなること自体は、悪いことではありません。問題は、選ばれた読みが広まると、選ばれなかった読みを誰も確かめなくなることです。残っていた余地が、静かに閉じます。
読む側も、その外にはいません。 説を並べて比べる記事を書いていますし、問いを立てて並べているこの場所も、問いの形を決められています。決めた形の外にある問いは、ここに出てきません。
問いはこう置けます。閉じずに書くことはできるのか。 できるとすれば、どういう書きかたなのか。わからないまま置く、というやりかたを選んでいますが、それが閉じていないことの証しになるかどうかは、まだ分かりません。
この問いが立つ回
短い言葉で見つけただけの回
この問いは、絵を開いても決まりません(考察を書くこと自体への問い)。 下の回は各話の短い言葉を引いて見つけたものですが、 絵にはこの問いの答えが写らないので、上の「この問いが立つ回」とは分けています。
この問いの方針
ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。