ひきだし

考察 / まだわかっていないこと

紙もポストもあるのに、運ぶ者が出てこないのはなぜか

できごと 提示のみ

紙に書いて残す形は、二つあります。洞穴の前に置かれた紙に「みんなへ」と書いてある回があり、拾った三つが手紙だッ、と言います。読み終えたあとに、もう会えないんだ、と言葉が続きます。ポシェットを売る店に、客が封筒を置いて走り去る回もあります。

出す場面もあります。雨の中を走って、赤いポストに紙を入れる回があります。着く場面もあります。草の上に茶色い箱が置かれ、当たったことが紙で知らされる回があります。

あいだが抜けています。 配る者も、通り道も、一度も出てきません。切手をはったはがきは出てきますが、郵便受けは出てきません。出すところと着くところだけが描かれています。

一方向に流れるものも一つあります。島の店で、さっき放送が流れたケド、と言う回です。誰が流したのかは描かれません。

そして、船で渡って何か月も向こうにいるあいだ、町の側へ言葉が届いた場面がありません。紙はあるのに、遠くへは使われていないことになります。

この問いが立つ回

揺れた記録

  • 第430話 挙げていた書きおきの回が、三つのことばの読み違いだと分かった。絵に紙も板も無く、その場にいる三つに声で言っている
  • 第689話 かわりに、さっき放送が流れたケド、と言う回が出てきた。名指しではないが、その場にいない者の言葉が音で届く
  • 第369話 「紙に書いて残す回は一つも無い」と書いていたが、二つあった。洞穴の前に置かれた手紙と、店先に置かれた封筒。問いを、届ける手立てが無いのか、から、運ぶ者がなぜ出てこないのか、へ置きかえた

この問いの方針

ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。

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