考察 / まだわかっていないこと
紙もポストもあるのに、運ぶ者が出てこないのはなぜか
紙に書いて残す形は、二つあります。洞穴の前に置かれた紙に「みんなへ」と書いてある回があり、拾った三つが手紙だッ、と言います。読み終えたあとに、もう会えないんだ、と言葉が続きます。ポシェットを売る店に、客が封筒を置いて走り去る回もあります。
出す場面もあります。雨の中を走って、赤いポストに紙を入れる回があります。着く場面もあります。草の上に茶色い箱が置かれ、当たったことが紙で知らされる回があります。
あいだが抜けています。 配る者も、通り道も、一度も出てきません。切手をはったはがきは出てきますが、郵便受けは出てきません。出すところと着くところだけが描かれています。
一方向に流れるものも一つあります。島の店で、さっき放送が流れたケド、と言う回です。誰が流したのかは描かれません。
そして、船で渡って何か月も向こうにいるあいだ、町の側へ言葉が届いた場面がありません。紙はあるのに、遠くへは使われていないことになります。
この問いが立つ回
揺れた記録
この問いの方針
ここには答えを書きません。作中で説明されていないことを、 説明されていないまま置いています。 語られている説を並べて比べているのは考察のほうです。